【追記あり】WUGちゃんへ感謝の想いを。HOMEツアーレポ本「ありがとうのパレード」について
2020年2月24日、川崎市産業振興会館にて「Wake Up, Girls! オンリーイベント 同人誌即売会やらせてください!FINAL」という同人誌即売会イベントが開催されました。 私はそのイベントにサークルとして参加していました。そこで頒布した「Wake Up, Girls! FAN BOOK FINAL TOUR - HOME - REPORT ありがとうのパレード」という本について、今回紹介したいと思います。 私にとってのFINAL TOUR - HOME - とは。 そしてありがとうのパレードとは…………???
①そもそもどんな本?
2018年7月14日~翌2月24日の期間、全33公演(+2018年7月13日のファンクラブ会員限定公開リハーサル)に渡って開催されたWake Up, Girls!(以下WUGと表記)のFINAL TOUR - HOME -(以下HOMEツアーと表記)の内容を、漫画形式で再現しよう! というコンセプトで制作した本です。
下に貼っているのはサンプルとしてTwitterなどにUPしている公開リハーサルパートの一部です。
こんな感じのレポが大体100ページくらい続きます。
当初は全33公演分描くつもりでしたが、時間と体力の制約の中で描いている人間が途中で力尽きてしまったため、岩手・盛岡公演までの13公演分しか描けていません。ただ、自分個人の考えとして、盛岡公演がHOMEツアーのターニングポイントであると思っていて(盛岡より前の公演では、ひたすら「楽しい」に全振りした内容だったが、盛岡公演ではじめてメンバーから「解散」「最後」という言葉が出てきて、そこから空気が変わっていったという気がする)、そういう意味でひとつの区切りまでは描けたのではないかと思っています。
見どころとしては、大阪・岸和田公演で披露されたコントの内容を4公演分ほぼほぼ網羅しています。ガチ恋向上委員会の衝撃を忘れない。
ありがたいことに、前述のWUGオンリーイベントでは、頒布開始から30分程度で完売し、その後再版・自家通販で取り扱いを開始するに至っています。
②この本で伝えたかったこと
本の「はじめに」や、オンリーイベント当日に配布した冊子でも書いていますが、どんなに「今日という日のことを絶対忘れない」と思っても、必ず人間の記憶は薄れていき、最後には忘れてしまうものです。でも自分は、HOMEツアーでWUGちゃんと一緒に駆け抜けた日々を決して忘れたくないと思いました。
また、ツアー最終日の仙台昼公演で、センターであるまゆしぃがMCで次のように言っていました。
「忘れないでほしいの、この瞬間を。 何年後かしたらみんな他の現場に行くじゃん(笑) それに上書きされないくらい、 一生お前らの心に残るライブにしてやるからな!
絶対忘れんなよ!!!!!!!」
「絶対忘れんなよ!」というまゆしぃの叫びに近い声が、未だに耳に残っています。 忘れたくない。絶対に忘れたくない。
というわけで、今回本というかたちで、自分が体験したことをありのまま記録として残そうと思い立ち、制作に至りました。 特に自分が伝えたかったこと…………は数えきれないくらいあるんですが、強いてひとつ上げるとすれば WUGちゃんのわちゃわちゃ感です。 「なんじゃそりゃ?」 と思われるかもしれません。 これは実際の内容を見てもらったほうが早いと思います。
(オレも好きだよ)
あいちゃんのキレのあるツッコミほんと好き。
円盤に収録されている大宮公演のMCでまゆしぃがななみホッチキスを使い、よっぴーが「有料なのでは?」とぼやくくだり。
その前振りとしてあった市原公演のMC。
ほんと好き。
岸和田のコントでななみんがオタク役だった件についてのMC。
なんというか………… 尊くないですか? 私はWUGちゃんが楽しそうにわちゃわちゃしているのを見るのが本当に好きなんですよ。 でも、円盤に収録されていない公演のMCは、その場にいた人の記憶にしか残らず、いつかは忘れ去られてしまう。 これは人類にとって大きな損失ですよ。
もちろん、各公演でしかやっていない曲や企画がどれだけ素晴らしかったかというのも伝えたいですが、自分ができることとしては、まずそういったWUGちゃんがどれだけキラキラ輝いていたかというのを、なんとか伝えたかったのです。
しかし、自分は語彙力も文章力もなく、うまく文字レポートでそれを伝えることができません。 ただ、絵や漫画というかたちなら…………至らない画力なりに、ワンチャン伝えることができるかもしれません。 というか、自分はもともと口下手で文章も不得手なので、絵という手段が一番自分の想いを素直に伝えられるんですよね。
③制作裏話など
レポートを描くにあたり、まず主観に寄せて描くか客観に寄せて描くか? という悩みがありました。 これについてはアンケートをとったりもしていました。
個人的なアンケートです。良ければご協力いただけると嬉しいです。
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2020年1月1日
あなたがライブやイベントのレポート本(同人誌)に求めるものは次のうちどちらですか?
①レポ主の主観的なレポ。レポ主自体のレポなども含む。
②主観性をなるべく排した客観的レポ。資料性を重視し、レポ主に関する描写はなし。
自分が体験したことをレポートに起こすので当然主観ベースになるわけですが、あまり主観すぎるとただの私のお気持ち日記になってしまいます。あくまで主役はWUGちゃんであるので、そこのバランス取りをどうするか。 結論としては、このアンケート結果をそのまま反映させて、主観8割、客観2割くらいのバランスで描いています。
ラフ兼下書きでは自分と連番者のNさんを2次WUGちゃんとして描いていますが、3次WUGちゃんをメインとして立たせるために、本稿ではあっさり作画にして存在感をおさえています。また、リーディングライブパートのレポに2次WUGちゃんが登場するので、その兼ね合いもあります。ちなみに余談として、市原公演では自転車に乗る前に私が緊張でおなかが痛くなって駅前の喫茶店のトイレに小一時間こもるというエピソードなどもありましたが、そういうのを全部描いていくとキリがない上に本筋には関係ないので、カットしています。
それ以外に悩んだというか大変だったことですが、メモを起こす作業が地味につらかったです。 MCの内容を詳細に書いているので、記憶力どうなってんの? と思った方もいるかもしれませんが、さすがにあれを全部記憶するのは無理ゲーです。いやできる人もいるかもしれませんが…………。 このレポに限らず、基本は自分のメモをもとに記憶の掘り起こし作業をして絵などに起こしています。
ライブやイベント中にメモをとるという行為について、批判的に捉える方もいるかもしれません。 一応、私が気を付けているのは、「メモを取る際もステージから目を離さない」ということです。大事なのはメモをとることではなく、まずその場のライブを楽しむことなので、メモをとるときも最小限に、手元を一切見ず書いています。ちなみに滅多にないですが、自分が会場の前方席になった際は、メモは一切取っていません。
するとどうなるか。
こうなります。
読めないよ!!
一応解読すると、 みゅーちゃんが「シフトやばかったねーw 映像めっちゃ動いてたし 今日は市原 私のホーム??? さいこーでえがおでいっぱいの日にし?????」 ななみんが「かいまくナレききましたかー 反応が100てんまんてんでした 今日は???????」 と書いてあるように読めます。 これはまだマシなほうで、完全に象形文字にしか見えないメモなどもあります。 人にメモを見せて、「それ書く意味あるんですか?」と言われたこともあります。
ただ、そもそも自分はメモで完璧な記録を残そうとは考えていません。だって無理だし…………。 自分の場合、どちらかというと「記憶の定着のためにメモをとる」という意味合いが強いです。 ライブが終わったあと、「詳細は覚えていないけどとにかく楽しかった」という感想を抱いた記憶、みなさんはありませんか? 私はしょっちゅうです。
WUGちゃん最高だった、、、;;
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2017年7月23日
WUGちゃん最高だった pic.twitter.com/3MPPuTzroR
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2017年9月10日
WUGちゃん最高だった……市原も最高だった……。
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2018年7月14日
WUGちゃん最高だった
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2018年8月11日
WUGちゃん最高だった
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2018年10月7日
常に最高を更新するWUGちゃん最高だった
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2019年1月13日
お前毎回それ言ってるな
まぁ、こういうツイートをするのは公演内容のネタバレを避けるという面もあるのですが…………。
ライブの最中は1分1秒があまりに楽しすぎて、脳がいちいち詳細を記憶してくれません。 そこで、「これは忘れたら後悔する!」みたいな局面で雑でもペンを走らせることで、脳に記憶を定着させるのです。なんならメモが一切読めなくても「ペンを走らせる」という行為自体が記憶を掘り起こすトリガーになり得ます。
そうして、なんとかこのメモを元に、当時の記憶を蘇らせていったのです。 一度引っ越ししてメモがいくつか行方不明になり、それを探すという作業がまず大変でしたが。
④この本はどこで手に入るのか? 続刊は?
2020年6月14日現在、自家通販というかたちでBOOTHで取り扱い中です。
ただ、在庫がもう残りわずかとなっています。
また、一旦区切りとして6月15日いっぱいで取り扱いを停止する予定です。
もし16日以降で「ほしい!」という方がいましたら、Twitterなどで個別にご相談いただければと思います。 (在庫がない場合は、再々版の予定がないのでちょっと難しいのですが…………)
【2020年6月14日 21:30追記 この記事を公開してから1時間くらいで在庫分すべて完売したみたいです。ありがとうございます泣(追記ここまで)】 【2020年6月19日 00:30追記 再々版を希望される方が多かったため、6月28日18時30分よりBOOTHにて再々版分の取扱いを開始することにしました。よろしくお願いします。通販ページ→ https://hikolive.booth.pm/ (追記ここまで)】
仙台にある喫茶ビジュゥさんに一冊置かせていただいているので、近辺に在住の方はそちらを読んでみてもいいかもしれません。
また、先日のWUGオンリーで発行したHOMEツアーレポ本をビジュゥさんの店内に置かせていただけないかお願いしてみたところ、快諾していただけました…………!
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2020年3月11日
ビジュゥさん、本当にありがとうございます…………!😢 pic.twitter.com/CIowPl0RR3
ちなみに、本の続き(横須賀公演以降)を描いてほしい! というご意見もありがたいことに何名かの方からいただいています。 実は今回の本を作るにあたり、すでにKADODEの途中までは下書きを描いていたのですが、最終的にそこまで描くことができなかったので、いつかかたちにしたいとは考えています(頒布場所等含めて、現状は全くの未定ですが…………)。
⑤WUGちゃんにありがとうと言いたい
本を作る作業は決して簡単なものではなかったのですが、それでも、曲がりなりにも本としてかたちにすることはできたのは、ひとえにWUGちゃんへ感謝の想いをこの本に込めて残したいという一心からでした。
そもそも自分はもともと別ジャンルで同人サークル活動をしていたものの、生活への負担などを理由にサークル活動を実質引退していた身だったので、サークル参加をするということ自体ハードルが高かったのですが、WUGオンリーがこれで最後の開催、しかもそれがHOMEツアー千秋楽の日からちょうど1年とあっては、参加しないわけにはいかないし、WUGちゃんの本を出せるのはこれが最初で最後の機会かもと思ったのです。
WUGが解散しても、誰かがWUGを忘れない限り、WUGちゃんの道は続いていくと思っています。 仙台に行けば2次のWUGちゃんたちの息吹が感じられる。 円盤を見れば3次のWUGちゃんに会える。 そして何より、メンバー7人は今第2章のフィールドで絶賛活躍中です。 解散以降にファンになった方も、Twitterなどで見ている限りたくさんいるようです。ありがたい…………。 そして思い出すのは、SSAでの まゆしぃの 「忘れないで。ここにWUGがいたこと。そして、みんなの中で、WUGという存在が、ずっと先の何億光年も、輝ける想い出になってくれていれば、物語は続いていきます。だから、あえて言わせてください。Wake Up, Girls!を、これからもよろしくお願いします」 あいちゃんの 「今気づかれなくてもいい。5年でも、10年でも、20年先でも、WUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります」 という言葉。
お題:Wake Up, Girls!#WUG版深夜の真剣お絵描き60分一本勝負#WUG_drawing #WUG_JP pic.twitter.com/aElxa3NcbY
— ひこ🐶6月15日通販終了 (@hikolive_) 2019年3月9日
自分はずっとWUGのファンとして、亡霊と言われようとも、これからもWUGを応援していきたいと思っています。 そしてWUGがどれだけすごいグループだったかというのを伝えていきたい。 今回作った本がその一助になれたらと思います。 また、本以外でも、絵や漫画で今後もWUGちゃんがどれだけ尊かったかというのを伝えていきます。
そしてそれが、自分なりの、WUGちゃんへの「ありがとう」という気持ちの表明です。
WUGちゃん、本当にありがとう。
そしてここまでの長文を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
それではまたどこかで。